カッラーラ大理石は偉い!ミケランジェロのダビデを生み、三ツ星シェフに選ばれるラルドを作り出すマジックに出会うツアー
ベストシーズン:3月から10月
出発地、時間:フィレンツェ、9時
ツアー所要時間:9−10時間
お一人あたりのツアー料金:3人までで200ユーロ
ツアーにふくまれるもの:
ー フィエンツェからの往復移動費用
ー アンダーグラウンドの大理石採石場訪問、または山頂の採石場へのジープツアー
ー オーブンエアのミケランジェロ採石場訪問
ー コロンナータのベストラルドメーカー訪問とテイスティング
ー コロンナータでランチ(ラルド料理が含まれるメニュー)*別料金
ー 彫刻家 安田侃のアトリエとPietrasantaの町訪問
カッラーラ大理石とラルドツアー
この7時間のスペシャルなツアーでは、イタリアの大理石の世界へ、あなたをお連れします。同じ大理石は、5世紀前、ミケランジェロが使用し、フィレンツェのダビデ像、ローマのモーゼ像が創られました。また、カラーラ大理石のうちの特殊な石材は、比類なきコロンナータのラルドの製造にも使われています。このラルドは、非常に軽やかな味わいで、ここでしか味わえないものであり、数すくないトップクラスのレストランにて限定使用されています。
カッラーラの大理石
出発後、90分ほどの快適なドライブのあと、カラーラに到着します。そして曲がりくねった道にはいり、ファンティスクリッティ採石場へ、大理石の世界へと、向かいます。ここは最も美しい採石場として知られ、内部へのツアーは、ガイドが専用のバスでエスコートします。ガイドは、大理石の選別、カット、運び方を説明し、この巨大なケーブで行われる作業を説明します。
壮大な白いケーブの内側の眺めには、魅了されてしまうでしょう。ここの大理石は、日本人建築家kuetani kazutoの広島での作品にも使用されています。
ここはまた、その印象的でパワフルな魅力ゆえ、マゼラーティやランボルギーニの特別展示や、ファッションショーの会場としても使用されてきました。
もし、屋外のツアーを好むであれば、ケーブ内ではなく、ジープで急斜面を登る山頂の採石場へツアーするオプションもありあす。山頂からの眺めは息をのむもので、カッラーラの町とティレニア海が見晴らせます。採石場の広大さも印象的です。ガイドは、いろいろな質の大理石がどのようにカットされ山から輸送されるかを説明します。
近接の屋外大理石ミュージアムでの軽い散策後、10分ほどのくねくねドライブと急斜面やトンネルを経て、ミケランジェロ採石場に到着します。ここは操業は停止していますが、中にはいって、ミケランジェロがここから入手して使用した、完璧な白さの大理石に、直に触れることができます。
コロンナータでのランチ後、有名なGiorgio Angeliの大理石アトリエ(リンクはこちら)を訪問します。ここは、また北海道出身の名高いアーティスト安田侃が仕事をする場所のひとつでもあります。かれは近くのPietrasantaに住んでおり、彼がアトリエにいて時間が許せば、会うこともできます(当日でないとスケジュールはわかりません)。
フィレンツェへの帰路、洗練されたカフェやエノテカのあるエレガントな町Pietrasantaを訪問できます。町中に彫刻作品も見いだせます。この町か、あるいは海辺のCamaioreかViareggioでアペリティーボを楽しむこともできます。
Colonnataのラルド
大理石の山々の斜面に、ぽつんとある小さなキュートな村コロンナータは人口280人、15のラルド製造業者が存在します。
中央広場のVenanzioラルドメーカーを訪問します。ルイジ・ヴェナンツィオの家族は何世代にもわたってコロンナータラルドを作ってきました。地下のラルド工房へ案内され、コンカと呼ばれる大理石ボックスで作られ、風味づけされるプロセスを、ルイジは嬉々として、説明してくれます。最後には、クロスティーニを添えてラルドをテイスティングさせてくれます。動物性脂肪であるラルドが、これほども軽くデリケートでありえることが、どうして可能なのかと驚くのではないでしょうか。大理石コンカの使用にその秘密があり、大理石の組成分の化学的作用が、ラルド中の重たい脂肪分を除去しながら、風味は保存するのです。400年使用されてきたコンカも見ることができます。ルイジは、材料選択には細心の注意をはらい、最も新鮮な豚やスパイスを選択し、このコロンナータでも最高級のラルドを製造しています。
フィレンツェのエノテカビンキオーリや、フランスではアラン・デュカスが彼のレストランで、Venanzioのラルドしか使用しないのも、驚くべきことではないでしょう。
本物の Lardo di Colonnataとは?
コロンナータでは、許可された製法にのっとって、大理石コンカのみを使用し、限定された素材のみで、年間わずか20トンのラルドしか製造されていません。一方、イタリアだけで、年間9000トンがコロンナータのラルドとして販売されています。つまり9000トンのうち、20トンのみが本物のラルドというわけです。大理石コンカを使用せず、許可された製造法によらなくても、コロンナータのラルドとして売られているのでは、普通、レストランで、コロンナータのラルドとして、あなたに供されるものが、本物である可能性はほとんどないと言えるでしょう。本物のコロンナータラルドは、2001年以来、IGP (Indicazione Geografica Protetta)ブランドとして保護されており、コロンナータにて、正しい製法にて製造されたことが保証されているものです。
一度、コロンナータのラルドを味わったあなたなら、レストランのアピール内容によらず、あなた自身で違いが分かるようになるというのは、すばらしいことですね。Venanzioファクトリー訪問のあとは、コロンナータのピアッツァで、もちろんVenanzioのラルドが使われたランチを楽しみませんか?