春の終わり頃から夏にかけて、あちこちの庭園を訪問したのですが、今日は、なぜかとっても気分を高揚させるイタリアンガーデンに迫ってみたいと思います!

始まりは、ルッカ近郊のVilla di Marliaでした。トスカーナからピエモンテに向かうドライブの途中、歴史建造物マークの道路サインにつられて、たまたま立ち寄ったここはPalazzo Realeと呼ばれてもいる。トスカーナ大公の所有後、Vittorio Emanuele IIのレジデンスだった時期があった由。広大な敷地で、建築コースと水辺コースの二つがモデル散策コースとして順路マークされているマップをもらえます。前者の短いほうでも1時間所要となっていたのでこちらをチョイス。

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この訪問にサブタイトルをつけるなら、“Palazzo Reale ふたたび”(なんちゃって):かつて、ここに来た事がある。。。そういう忘れていた遠い記憶が突然戻ってくる的な快感を喚起するような仕掛けにうっとりさせられました。

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ちょっと自然にまかせた感じの草むらに挟まれた小径を行くとある東屋の廃墟風の扉とテラスとか、きれいな砂利道とトピアリー壁、あるいはチプレッソの並木の向こうに見えてくる古ぼけた礼拝堂。

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また時計台、石の腰壁に囲まれた石のテラス、ニンフェウムなどがイギリス風景式庭園風に、高低差をつけて、移動につれて、ひとつずつゆっくり視界にはいってくるように散在する、“何気なく自然風景” の中を散歩。

 

 

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一方、はっきり隔絶した空間として、鋳鉄の門扉からアプローチするスペインガーデン(アルハンブラ風の水路中心の構成)、レモンツリーガーデン、シアターガーデン(これは世界的に名高いらしく、トピアリーで全アンフィシアターが造形されている)などの、“きっかり造形された庭園” 群を、びっくり箱をあける様に個別訪問。

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DSCN6028 DSCN6029そしてヴェルサイユ風の権力誇示的な遥か彼方の水面の眺めまであったり。こう書くと、ディズニーランド風てんこもり何でもパークに聞こえてしまうかもしれませんが、敷地が広いのと、視界がうまく閉ざされたり開けたりの配置になっているので、風情のある全体になっていました。

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中でも個人的にかなり盛り上がるのはレモンツリーガーデン!石のギャラリーに取り囲まれた方形水盤の周りを、テラコッタポットのレモンの木がぐるーと整列。庭園の突き当たりにはグロッタ風の噴水。水の音とレモンツリーと古びた石の手摺と、それらを外界から隔てる壁トピアリー。こういう組み合わせにどうしてこんなに心浮き立つんだ??と思いつつガーデンの本を読んでいたら、これらはまさにイタリアンヴィラ黄金期(ルネサンス期)のガーデン3大要素(石、水、常緑樹木)なのだとか。その後世界的に流行したイギリス式庭園におされていたところ、トスカーナに住むバーナード・ベレンソンによってイタリアンガーデンリバイバルが提唱され、彼とタグを組んでそれを大成功裡に実現させたガーデンデザイン界のスーパースターがセシル・ピンセントなのだ!とある。

その彼のデザインが華麗にメンテされた状態で見られる庭園が、このブログのタイトルにあるLa Foce (1927 by Cecil Pinsent)で、“ザ・ガーデン”と、私は呼びたい!

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イタリアンリバイバルなゴージャスさに加えて、基本的にはトスカーナのイギリス人たちに喜びをあたえる要素なのだろう、イギリス的に多種類の花や草で構成された細く長い帯状の庭園や、ウィステリアのアーチトンネルなどもあって、春の盛りなどはすばらしいのでは。
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シエナから更に南方にあり、年間を通じて変則的なスケジュールのガイド付きのみでの公開なのですが、機会をつくってぜひ! むしろイタリア人はあまりいなくて、イギリスやアメリカからのビジターがツアー時間をよく心得て集っていました。

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